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世界的アパレルブランド「ZARA」の背景

ZARAの発祥と人気

ZARAは、スペイン・ガリシア州のアパレルメーカーであるインディテックスが展開するファッションブランドです。

ZARAの特徴は「おしゃれなのに手頃な価格で提供する」いわゆる近年多くのブランドが軒を揃える「ファストファッション」ブランドのひとつです。レディース用品・メンズ用品はもちろん、子供服も取扱い幅広く展開しています。主に店舗を構えている地域はアメリカ・ヨーロッパ・アジアに進出しており、そのなかでも特にヨーロッパでの人気が高いそうです。

ZARAには他のアパレル企業とは違う独自の理念があり、たとえば1シーズンに200名以上のデザイナーが製作に関わり、3万点以上の商品デザインを行っています。ZARAは、企画・デザインから製造・販売までのすべてを自社で行い、卸売業者を通さないことで、大幅なコストダウンや在庫管理のしやすさ、消費者への素早い対応などを可能にし、口コミからその評判は徐々に広がり人気を集めてきました。ではなぜこの戦略を可能にできたのでしょうか。その大きな理由のひとつとしてあげられるのは、トヨタ自動車やデルが行っているサプライチェーン方式を取り入れたのが大きな理由です。ZARAでは他ブランドとは破格の差の2週間単位で新商品が発表されるため、常に店頭には新しい商品が並べられているため、しょっちゅう訪れていても毎回店の雰囲気が違うため飽きないのです。このやりかたはZARAにとって革新的でした。また、主に生産拠点はスペインやポルトガル、インド、中国、トルコに分散しており、生産された商品は一度スペインの物流センターに集められ、その後ヨーロッパの国に対しては24時間以内に、アメリカ・アジアの国に対しては48時間以内に商品を届けることができる。この早さがZARAでしかできない他ブランドとの大きな差別化だと思います。

また、店を構える場所もオペラ座やニューヨークのソーホー地区など世界の主要都市の繁華街に店舗を出すことで、店舗そのものを広告塔とし広告宣伝費を抑える戦略を行いました。その戦略は見事に的中し、たちまちZARAの認知度は世界各地で広がりを見せました。ちなみに現在では2013年4月時点で世界87か国に1,991店舗を展開し、市場に合わせて一定の広告宣伝も行っているそうです。

ZARA日本進出

日本では1997年に、日本法人が設立されスペイン本社の完全子会社となりました。1998年に東京・渋谷に第1号店を開店させ当時はとても大きな話題となりましたがそれほど売上は伸びませんでしたが、2002年に原宿に第2号店を開店させました。それから毎年のように2003年4月には銀座店と六本木ヒルズ店を同時開店させ、このあたりから急激な成長がありました。ファストファッションブランドの先駆けH&Mが2008年に日本に上陸したことで「ファストファッションブランド」全体が注目され人気に火がつき、それをきっかけに一気に店舗数を増やしました。2007年4月時点では27店舗だったのが、2009年には50店舗まで展開させ、2012年8月時点では国内79店舗を構えるまで成長しました。また、2011年にオンラインショップが開設されたことで、より多くの購入する人が増え現在もその人気は留まらず走り続けています。

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