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コニャック:Cognac
コニャック(Cognac)とは、色の名称でオレンジがかった褐色のことをいいます。色相は18度、彩度が81%、明度が67%の空間にあり、ライトトーンの茶色と言っていいでしょう。コニャックという色の名前はフランスの色名で、元々はフランスで作られているブランデーのコニャックから由来しています。コニャックにトーンが近い色には、渋紙色や灰茶、枯茶などがあります。
コニャックの印象
茶色というとダークトーンをイメージしがちですが、コニャックはブランデーのようにやや明るめの茶色なので、洋服や小物で取り入れるとコーディネートの主役にもなれるような華やかさを持っています。トレンドカラーとして選ばれることも多く、コーディネートには欠かせない色です。アウターやトップスに持ってくれば顔周りを明るく見せてくれますし、バッグやハットなど小物で使えば差し色にもなります。レザージャケットにもよく見られる色で、オールシーズン使える色なので一着持っておくと重宝するでしょう。
コニャックの着こなし
コニャックをコーディネートに取り入れるときには、ぜひ主役になるアイテムで取り入れてみてください。ライトトーンの茶色は上品な色味なので、大人の女性にぴったりです。たとえば、ボーダーのロングTシャツにデニムパンツ、コニャックのレザージャケットというカジュアルな組み合わせでも、コニャックを取り入れることで品よくまとまります。
春夏に涼し気に着こなしたいなら、白のTシャツやサマーニットにコニャック色のワイドパンツやガウチョパンツ、フレアスカートなどを合わせるというのも素敵です。
それから、モノトーンファッションで少し物足りないというときは、大きめのバッグやつばの広いハットなど、コニャック色の小物をプラスすると全体的に華やぎますよ。
もちろん、コニャックは女性だけでなく男性も使える色です。男性はレースアップシューズでワンポイント、または主役のジャケットをコニャック色にすると洗練された大人の男性のイメージを作ることができます。
最後に
コニャックという色の名前は日常の中ではあまり聞く機会がないかもしれませんが、実は身近に当たり前に存在している色です。ベージュやキャメル、ブラウンなどと見分けがつきにくいかもしれませんが、やや褐色がかったオレンジに近い茶色であればコニャックと言っていいでしょう。
コニャックは、茶色ほど濃くなくベージュほど淡くないので、主役になる色ながらほかの色とも自然に馴染んでくれます。ですから、色味のあるコーディネートが苦手という人でも扱いやすいはずです。ネイビーや黒などダークトーンの色とも、ホワイトやピンクなどライトトーンの色ともよく合いますから、色を使ったコーディネートを楽しめると思います。
コニャックはオールシーズン使える万能な色ですが、組み合わせる色次第で秋っぽくなったり、春っぽくなったりと表情が変わりますので、季節感を出すことに注意して組み合わせを考えることをおすすめします。うまく色の合わせができれば、おしゃれなパリジェンヌのような装いや、洗練されたニューヨーカーのような装いにすることもできると思いますよ。