カミナリ族とは、現代でいう暴走族のことです。マフラーを外し騒音を立てて走るさまや、車の間を縫うように走るさまをカミナリに例え、カミナリ族と呼ばれるようになりました。後に走り屋の前身とする見方と暴走族の前身とする見方にわかれますが、多くは暴走族の前身と言われています。ただし、1950年代にバイクを持てる若者は裕福な家庭の子であり、格好は暴力性はなくオシャレな格好で、暴走族とはイメージの異なる集団でした。
目次
流行った年代
1950年代。
日本での流行
1950年代後半に流行りました。アメリカのバイカーズが若い帰還兵によって誕生したように、日本のカミナリ族も軍隊や神風特攻隊の影響を受けていました。革ジャン、ヘルメット、ゴーグル、白いマフラーなどを身にまといジグザグ走行などをしていました。そしてその姿を見た若者たちが憧れるようになり、日本で流行っていきました。
合わせ方
革ジャンにジーンズなどの細みのパンツ、そしてサングラスなど、今のバイカーズファッションスタイルと同じような組み合わせです。着こなす人によりサイジングはバラバラで大きめのトップスとパンツを着てゆったりめのシルエットな人もいれば、革ジャンもパンツもタイトめのジャストサイズの人もいます。サングラスもティアドロップのような形を付けたり、ハンチングなどを被ったりしていました。今のファッションスタイルの原型とも言え、今の時代でも何ら変ではありません。ただ、やはり革ジャンを着る場合は、タイト目が良いでしょう。シングルタイプもダブルタイプの場合もタイト目の方が格好良いです。インナーも薄手で暖かいものを着用しましょう。細めのパンツにブーツやオールスターなどを合わせるとバランスも良いです。革ジャンはブラック以外の色を敢えて合わせても今っぽく仕上がって良いでしょう。また、革ジャンのコーディネートの時は小物使いが非常に重要です。ストールやサングラス、メガネ、被り物を使いカジュアルに見せたり、ドレスアップしたりしましょう。革ジャン自体がシンプルな分、小物は柄物を合わせてもおもしろいでしょう。サイジングさえ間違いなければ、上手くまとまります。
まとめ
カミナリ族は、バイクで騒音をたてたり、ジグザグ走行や無理な走行をしていたこともあり、
当時は、今の暴走族のように市民から迷惑がられていました。また、事故なども多く負傷者や死者も多かったそうです。そんな迷惑だったカミナリ族ですが、ファッションに関しては、今のバイカーズスタイルに近く格好良いです。今の若い人達より革ジャンを着こなしている感じすらあります。革ジャンは昔から悪いとか、反骨のイメージがあるみたいで、不良=革ジャンというのは時代が経っても変わりません。しかし、革ジャンスタイルはハードな印象だけでなく、シンプルな分、サイジングと革の艶、小物使いで、カジュアルにもキレイ目にも着こなすことができます。初めて購入する人は、シングルタイプからの方が良いでしょう。前を閉めずに、暖かくなってきたら好きなTシャツを合わせたり、冬はスウェット・パーカーなど合わせたり、スケーターのようにショートパンツを合わせても格好よく仕上がります。1着は持っておくと着こなしの幅が広がるアイテムなので、高いですが、手に入れたいアイテムです。カミナリ族のことを調べていくと、着こなしの幅が広がるかもしれません。