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独自の理念を貫くブランド「コムデギャルソン」の歴史

ギャルソンの歴史

コムデギャルソンはファッションデザイナーである川久保 玲が1969年に誕生させた高級既製服ブランドで、通称ギャルソンとも呼ばれています。
株式会社コム デ ギャルソンは本社を東京・南青山に構え、1973年に設立しました。コムデギャルソンは主に「東京コレクション」や「パリコレクション」など名だたるコレクションなど名だたる場所に参加しており、ロンドンやニューヨーク、パリなど世界各地に約200を超える直営店をもつ一流アパレルブランドです。

1991年には、ヨウジヤマモトと合同で「6.1 THE MEN」という男性向けのファッションコレクションを東京で開催し、各国の有名なデザイナーなどが集まりとても好評に終わりました。その他にも家具も手がけており、1991年にはパリで展覧会も開いていましたが、現在は販売されていないそうです。また北京オリンピックの際にはSPEEDO社が開発した水着「レーザー・レーサー」というデザインでコラボレーションしており、「心シリーズ」として発表したりとジャンル問わず活動の幅を広げ名を広めました。

ギャルソンの特徴

コムデギャルソンのファッションにおいて最も大事にしていることは「服の美」に対する強い意識と、その主観的な対象化です。たとえばデザインから始まり製作に至るまでの工程に関しても、細密なパターンとそれを生かす最小限の色彩が特徴的にし何度も何度も納得がいくまで丁寧に製作してきました。シンプルなファッションアイテムが売りでしたが、シンプルなことをいいことに数々の模倣が多くなされたため、パリコレ出展を機にデザインの大きな転向をはかりました。

具体的には、服の表面にダメージ加工をしてみたり撓みを持たせたり、丈をあえて揃えないアシンメトリーの手法を取り入れるなど、大胆な表現を取り入れたことでまた注目を集めました。また製作に関しても、できる限り日本国内での生産を手がけ、製作および製造において日本の高い技術の継続および伝承に積極的に取り組み一つ一つ丁寧につくられていることが特徴です。

コムデギャルソンは世界のファッション潮流を意識しつつも、独自のコンセプトを貫徹させるところが際立っておりそれが多くのファンを獲得している大きな要因となるのです。

また大きなブランドの転向をはかったことにより、アンチも増えましたが川久保 玲が過去のインタビューで、「多勢に動じない自分としての工夫・独自さを忘れない」という周りに左右されない強い気持ちが現在まで続いている理由なのでしょう。

コムデギャルソンというブランド名については、設立時に「積極的に命名したものでなく、他と明確に区別される最小限のもの」であり、度々紹介される「少年のように」という直訳的意味はメディアのエディター等による解釈の一例であり、デザイナー自身の関心は、この意味付けよりも服の造形のほうに、より強い関心を向けているということだそうです。コムデギャルソンを好んで着るものは、しばしコムデギャルソンの服を「強い服」と称することがあるそうです。

こういった独自の強い観念を持ち設立当初から全くぶれず現在まで貫き通すのはなかなか難しいことなのに成し遂げる川久保はすごいと思います。これからどんな独自のファッションを私たちに見せてくれるのか想像が全くつきませんが期待を裏切らないことでしょう。

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